新規事業を展開する中で、期待通りの成果が出ずに頭を悩ませていませんか?
じつは、新規事業の成功には、特定の秘訣を押さえることで、その成果を大きく左右することができます。
なぜなら、これらの要素が組み合わさることで、新規事業は持続的な成果を生むことが可能となり、実際に多くの成功事例がこれらの要素を元に成果を上げています。
ここでは、新規事業を成功させるための4つの秘訣を詳しく解説していきます。
それぞれの秘訣の背後にある理由や、その実践方法についても深く掘り下げていきます。
新規事業を進める際の方向性や、その成功のための具体的なステップを明確に持つことができ、新規事業の失敗を大きく回避する手助けとなるでしょう。
これらの要素を具体的に解説していきます。
目次
1.新規事業を失敗させないコツ
成功する新規事業は、一貫して顧客のニーズを追求し、適切なリーダーシップのもと、効果的なビジネスモデルを築き上げ、トライアンドエラーを繰り返しながら進めるものです。
2.新規事業を失敗させない手法4選
2-1.顧客ニーズに合わせた提供価値
成功の鍵は、顧客ニーズと提供する価値を一致させることです。
この顧客ニーズと提供する価値に少しでもズレがあると、まったく売れない商品サービスとなってしまいます。顧客の要望や期待を取り入れた商品・サービスの開発は不可欠です。
(事例)
例えば、スマートフォン市場で成功した企業は、顧客の使いやすさやデザインへのこだわりを捉え、そのニーズを満たす製品を提供しています。
スマートフォン市場で言うと、バッテリーの持続時間が短いという問題です。
いくら使いやすく、デザイン性が高くても、バッテリーの持ちが悪いものは、一切売れないと思われます。
スマートフォン市場では、バッテリーの持続時間は、顧客ニーズの最も優先順位が高いことを認識しなければならない要素です。
このニーズを捉え、持続時間が長い製品を提供する企業が成功を収めています。
2-2.新規事業のリーダーシップとその重要性
社長や経営層が新規事業へ積極的に関与し、リーダーシップを取ることで、全社員を巻き込んで新規事業を推進することができます。
例えば、社長自らが新規プロジェクトの責任者となり、先頭を切って新規事業を作り出していくことです。
中小企業にありがちな失敗パターンは、能力のある従業員に任せることであり、さらなる過ちは、人員のリソースが無いために、既存の事業と新規事業を兼務させてしまうことです。
既存事業でも忙しいのに、新たな取り組みなどに集中ができません。
新規事業は失敗リスクが大きいために、その任された従業員の評価はどうなってしまうのかなど不安要素が非常に多くなります。
新規事業の責任者は、社内で一番能力が高く、新規事業の構築に一番エネルギーをつぎ込める人員を責任者とするべきです。
中小企業であれば、それが社長なのです。
社長が新規事業の責任者となり、先頭を切って進めてください。
2-3.アイデアだけでなくビジネスモデルを構築
アイデアは重要ですが、収益を生むビジネスモデルに変換する能力が重要となります。
例えば、SNSサービスは無料で提供されることが多いですが、広告収益やデータ活用によるキャッシュポイントを作り、ビジネスモデルを構築することで、巨大な収益を上げています。
良いアイデアだけでは、事業は成功しません。
そのアイデアをどのように市場に展開するかというビジネスモデルの構築が不可欠です。
2-4.継続的なトライアンドエラー4つのポイント
新規事業を展開する際、最も重要なのは「継続的なトライアンドエラー」の精神です。
成功までには、多くの失敗とその経験を元にしたサービスの改善が必要となります。
単なる計画や戦略だけでは得られません。
実際の市場での試行錯誤を通じて、消費者のニーズや市場の動向を捉え、それに応じてサービスを進化させるという、行動をともなう実践的な手法でしか成功は成し遂げられません。
その重要なポイントは以下の4つの通りです。
①小さく始める
新しいビジネスモデルを構築したら、大きなリスクを冒すことなく、まずは小さく試してみることが重要です。とにかくビジネスモデルを構築したら行動に移すことです。
構想ばかりで実際の行動を起こさないと、何も生まれません。
失敗はつきものです。
しかし、中小企業でよくある失敗は、その新規事業が失敗したら、会社の経営が傾くほど、はじめから大きな初期投資をしてしまっていることです。
まずは、小さく試して、勝ち筋が見えたら、その事業を大きくしていくという、ステップが重要となります。
特に店舗展開するビジネスモデルは初期投資費用が莫大にかかるため注意が必要です。
②撤退基準の設定
事業を開始する際、あらかじめ撤退基準を設けることで、無駄な時間や資源を浪費することを避けることができます。
例えば、「1年たっても黒字化できなければ撤退する」といった具体的な基準を設定することが考えられます。この考えかたも、失敗して大きな損失を出さないということにつながります。
何度も失敗ができるように、撤退基準を設定しておきましょう。
③失敗はステップ
小さな失敗を恐れずに、何度もチャレンジすることが重要です。
その度に得られる経験や学びを次のアクションに活かしていくことで、成功への道が開けてきます。
失敗して、失敗の原因を改善しながら少しづつ前に進むのです。
この一番の効果は、責任者として先頭を切っている社長の経験値が、実践に基づいて向上することです。
④スケールの重要性
事業で勝ち筋が見えてきたら、そのポテンシャルを最大限に引き出すためにスケールアップすることが次のステップとして必要です。
しかし、その前に十分なデータや証拠を元に、その方向性が正しいと判断することが大切です。
新規事業の成功には、継続的なトライアンドエラーが不可欠です。
その中での小さな失敗や課題を乗り越えて、勝ち筋が見えてから、次のステップへと進むことが、真の成功への鍵となります。
小さく成功したら、次のステップは拡大することです。
3.まとめ
新規事業の成功は容易ではありませんが、顧客ニーズの理解、強いリーダーシップ、適切なビジネスモデル、そして継続的な努力が鍵となります。
これらの要素を押さえ、戦略的に進めることで、新規事業の成功へと導くことができます。
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