融資の実行まであと少し!失敗しない日本政策金融公庫の借用証書の書き方

書類に印鑑を押す男性

日本政策金融公庫の融資が決定した後、借用証書に記入して必要書類を返送することで融資が実行されます。
しかし借用証書を書き損じたり収入印紙を貼り忘れたりすると、書き直しとなり融資実行が遅れてしまいます。

そこで本記事では、日本政策金融公庫の借用証書の書き方についてまとめました。
記事に沿って一緒に書き進めていきましょう。
素早くかつ正確に借用証書を完成させることができます。

創業融資サポート

1.失敗しない日本政策金融公庫の借用証書の書き方

日本政策金融公庫の融資が決定すると、下記の画像のような借用証書が送られてきます。
この借用書を記入し必要書類と一緒に返送することで初めて融資が実行されます。
各項目ごとに、わかりやすく書き方を解説していきます。

【日本政策金融公庫 借用証書 見本】

1.日本政策金融公庫の借用証書の見本

日本政策金融公庫.「借用証書記入ガイド」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/guide.html,(参照2023/4/21)

1-1.事前準備

記入に先立って、次のものをご用意ください。

事前に必要なもの一覧
①収入印紙
②印鑑証明書
③実印
④送金先口座の通帳コピー

それぞれの取得方法について解説していきます。

①収入印紙

借用証書左上に記載されている金額の収入印紙を準備します。
収入印紙の額は融資額によって金額が異なります。
100万円超500万円以下の場合、収入印紙2千円、500万円超1,000万円以下の場合、収入印紙1万円です。
収入印紙は、郵便局で購入することができます。
コンビニでも収入印紙は売っていますが、200円の収入印紙のみの取り扱いになりますので注意してください。
収入印紙は、必ず「1枚」で指定の金額分の印紙を用意するようにしてください。
下記画像の様に、収入印紙の貼り付け箇所は1か所のみになっています。

2.収入印紙貼り付け箇所

日本政策金融公庫.「借用証書記入ガイド」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/guide.html,(参照2023/4/21)

②印鑑証明書

市区町村または法務局に登録した印鑑の証明書を用意します。
日本政策金融公庫から送られてくる「ご融資のおしらせ」に記載されている「融資日」からさかのぼって3カ月以内に取得した印鑑証明書が必要です。
連帯保証人がいる場合は、連帯保証人の印鑑証明書も必要になります。
個人事業主の場合と、法人の場合で取得方法が異なります。
それぞれ解説していきますので、該当の項目を参考にしてください。

印鑑証明書の取得方法(個人事業主の場合)

既に個人事業主本人の実印の印鑑登録を行っている場合は、市区町村の窓口や、自治体施設に設置してある証明書発行機で取得が可能です。また、マイナバーカードを持っている方は、マイナンバーカードを使ってコンビニのマルチコピー機で取得ができます。発行手数料は200〜300円です。
印鑑登録を行なっていない場合は、市区町村窓口に登録したい印鑑を持参し印鑑登録の手続きしましょう。
印鑑登録手続きは当日中に完了、その場で印鑑証明書が入手できます。

印鑑証明書の取得方法(法人の場合)

法務局の窓口や法務局備付けの証明書発行請求機、郵送、オンライン申請の4パターンで取得できます。
法務局の窓口、または法務局備付けの証明書発行請求機で取得する方法が、確実かつ迅速でおすすめです。
法人の印鑑カードと手数料450円を忘れずに持参してください。

多くの場合、会社設立時に会社の実印登録を行っており、下記のような「印鑑カード」が手元にあるはずですが、会社の実印の登録が済んでいない場合は、法務局で会社の実印登録の申請と印鑑カードの交付申請が必要になります。会社の実印登録の際には、会社の実印の他、会社代表者個人の実印及び個人の印鑑証明書が必要となります。

3.法務局印鑑カードの見本

②実印

個人事業主の場合:個人事業主本人の実印
法人の場合   :会社の実印

印鑑登録を済ませた印鑑と朱肉をご用意ください。

印鑑証明書に載っている印鑑と同じ印鑑です。
また、連帯保証人がいる場合は連帯保証人の実印も用意してください。

4.印鑑の種類

③送金先口座の通帳コピー

融資資金を送金してもらう口座の通帳コピーを用意します。
下記の画像の様に表紙と見開き1ページ目(口座番号等が記載されているページ)をコピーしてください。
送金先の銀行として指定できる銀行は、基本的に実店舗のある銀行の口座です。
基本的に、ネット銀行を送金先に指定することができませんが、2023年2月より、GMOあおぞらネット銀行のみ、送金先及び融資の返済口座として登録ができるようになりました。
今後、対応するネット銀行も増えていくことが予想されます。

まだ、事業用の銀行口座を開設していない場合は、借用証書等、日本政策金融公庫から送られてきた書類一式と、法人の謄本・定款・銀行への登録印等を銀行窓口に持参し、「日本政策金融公庫からの融資の送金先として事業用口座の開設がしたい。」と伝えて口座開設の手続きをお願いしてください。
銀行の口座開設は審査が年々厳しくなってきていますが、日本政策金融公庫の融資書類があると、銀行口座の開設がスムーズに行える可能性があります。
銀行口座開設時に必要な書類については、銀行によって異なりますので、事前に電話等で問合せてください。

5.送金先口座の通帳コピーの見本

1-2.借主及び連帯保証人の署名押印

事前の準備が整ったら早速、借用証書の署名・押印欄の記入していきます。
記入する箇所は下記の画像の通りです。

6.借主及び連帯保証人の署名捺印の見本

日本政策金融公庫.「借用証書記入ガイド」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/guide.html,(参照2023/4/21)

署名捺印する前に、借用証書と同封されている「ご契約に関する重要なご案内」に目を通すようにしてください。不明点があれば、署名前に日本政策金融公庫の担当者に確認をしましょう。
内容を理解したら、チェックボックスにレ点をつけ、署名と実印を押印してください。
名は、印鑑証明書と同じ字体どおりに記載しましょう。
以下、個人事業主と法人、連帯保証人がいる場合のそれぞれの記入例です。

個人事業主の場合

個人事業主は、ゴム印は使用できません。必ず、個人事業主本人が自署してください。
屋号は記載せず、個人の名前のみ記入します。個人の実印を押印してください。

7.借主及び連帯保証人の署名捺印の個人事業主の場合の書き方

日本政策金融公庫.「借用証書記入ガイド」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/guide.html,(参照2023/4/21)

法人の場合

法人の場合は、法人名・役職・代表者氏名を記入します。
ゴム印を使用しても構いません。押印欄には会社の実印を押印してください。

8.借主及び連帯保証人の署名捺印の法人の場合の書き方

日本政策金融公庫.「借用証書記入ガイド」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/guide.html,(参照2023/4/21)

連帯保証人がいる場合

連帯保証人がいる場合は、連帯保証人の方の自署と実印が必要です。

 

9.借主及び連帯保証人の署名捺印の連帯保証人がいるの場合の書き方

日本政策金融公庫.「借用証書記入ガイド」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/guide.html,(参照2023/4/21)

 

1-3.送金先に指定する口座情報の記入

借用証書右下の「送金依頼欄」に送金先口座情報を記入します。
記入する箇所は下記の画像の通りです。

10.送金先に指定する口座情報記入欄の見本

日本政策金融公庫.「借用証書記入ガイド」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/guide.html,(参照2023/4/21)

希望の送金先口座の情報を記載します。

送金を希望する通帳の情報を確認しながら記載してください。
以下、個人事業主の場合と法人の場合のそれぞれの記入例です。

個人事業主の場合

(屋号付きの場合)

11.送金先に指定する口座情報記入欄の屋号付き個人事業主の場合の書き方

日本政策金融公庫.「借用証書記入ガイド」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/guide.html,(参照2023/4/21)

(屋号なしの場合)

12.送金先に指定する口座情報記入欄の屋号なし個人事業主の場合の書き方

日本政策金融公庫.「借用証書記入ガイド」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/guide.html,(参照2023/4/21)

法人の場合

13.送金先に指定する口座情報記入欄の法人の場合の書き方

日本政策金融公庫.「借用証書記入ガイド」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/guide.html,(参照2023/4/21)

1-4.印紙の貼り付け・実印の押印

借用証書左上の収入印紙貼付欄に、記載されている金額の収入印紙を貼り付けます。
その後、収入印紙と借用証書にまたがるように借主の実印を押してください(割印)。
貼り付け、割り印をする箇所は下記の通りです。

14.印紙の貼り付けと実印の押印の見本

日本政策金融公庫.「借用証書記入ガイド」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/flow/guide.html,(参照2023/4/21)

1-5.借主及び連帯保証人の押印

借用証書左上の収入印紙貼付欄の下に、押印箇所があります。
借主の実印と連帯保証人がいる場合は連帯保証人の実印を押印します。
連帯保証人の捨印欄は2つありますが、連帯保証人が1人の場合は、実印を押すのは1箇所で問題ありません。

注意ポイント
収入印紙の貼り付け・実印の押印は、記入のミスや不備がないかを確認してから最後に行いましょう。
押印漏れが多発していますので、送付前にはしっかりチェックをするようにしてください。
記入ミスや不明点がある場合は「ご不明点等のお問い合わせ先」に記載の取り扱い支店へ問い合わせてください。

以上で、日本政策金融公庫の借用証書の記入は完了です。

その他契約に必要な書類の書き方や融資決定後の手続きについて詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

創業融資サポート

2.まとめ

いかがでしたでしょうか?

この書類の記入は、難しいものではありませんので、落ち着いて作業すれば誰でも正しく書き上げられます。
ただし焦っていたり雑に扱ったりすると、書き損じや押印漏れが発生してしまうこともありますので、
最後まで丁寧に記入し、送付前には必ず最終チェックを行ってください。
借用証書を日本政策金融公庫に返送し、書類の到着後不備がなければ約4日で融資は実行され、通帳に融資金が入金されます。

融資が実行されば、起業の実現まであと一歩です。
着実に一つずつ、丁寧にこなしていきましょう。

コメント

起業で役立つノウハウをお教えします!
まずはお気軽にお問い合わせください!

起業で役立つノウハウをお教えします!
まずはお気軽にお問い合わせください!