目次
1.中小企業・個人事業主におすすめの補助金一覧
中小企業・個人事業主におすすめの補助金は次の5つです。
1-1.小規模事業者持続化補助金
1-2.ものづくり補助金
1-3.事業再構築補助金
1-4.IT導入補助金
1-5.中小企業省力化投資補助金
それぞれ解説していきます。
1-1.小規模事業者持続化補助金
【概要】
小規模事業者が経営計画を作成して取り組む販路開拓等を支援する補助金です。
特に赤字など業況が厳しい中でも、賃上げや事業規模の拡大に取り組む事業者等を引き続き支援します。
【スケジュール】
未定。(最終公募:令和6年5月27日締切 第16回)
【補助機上限額・補助率】
| 通常枠 | 特別枠※抜粋 | |
賃金引上げ枠 | 創業枠 | ||
インボイス転換事業者 | 100万円 | 250万円 | |
上記以外の事業者 | 50万円 | 200万円 | |
補助率 | 2/3 | 2/3(賃金引上げ枠のうち赤字事業者の場合3/4) |
【補助対象経費】
補助対象経費科目 | 活用事例 |
① 機械装置等費 | 補助事業の遂行に必要な製造装置の購入等 |
② 広報費 | 新サービスを紹介するチラシ作成・配布、看板の設置等 |
③ ウェブサイト関連費 | ウェブサイトやECサイト等の開発、構築、更新、改修、運用に係る経費 |
④ 展示会等出展費 | 展示会・商談会の出展料等 |
⑤ 旅費 | 販路開拓(展示会等の会場との往復を含む)等を行うための旅費 |
⑥ 新商品開発費 | 新商品の試作品開発等に伴う経費 |
⑦ 資料購入費 | 補助事業に関連する資料・図書の購入費用等 |
⑧ 借料 | 機器・設備等のリース・レンタル料(所有権移転を伴わないもの) |
⑨ 設備処分費 | 新サービスを行うためのスペース確保を目的とした設備処分等 |
⑩ 委託・外注費 | 店舗改装など自社では実施困難な業務を第三者に依頼(契約必須) |
※ウェブサイト関連費は、補助金交付申請額及び交付すべき補助金の額の確定時に認められる補助金総額の1/4(最大50万円)を上限とします。
ウェブサイト関連費のみによる申請はできません。
1-2.ものづくり補助金
【概要】
国内の雇用の多くを占める中小企業・小規模事業者が生産性向上や持続的な賃上げに向けて取り組む、革新的な製品・サービスの開発または生産プロセス等の省力化のための設備投資・システム構築を支援する補助金です。
【スケジュール】
令和5年度補正予算に基づくものづくり補助金の公募は終了。
以降、未定。(最終:令和6年3月27日締切 第18次)
ものづくり補助金には、様々な枠が用意されていますが、今回は一般的に多くの事業者が利用できる、製品・サービス高付加価値化枠(通常類型)を紹介します。
【製品・サービス高付加価値化枠(通常類型)の補助上限額・補助率】
補助対象 | 補助上限額 | 補助率 | |
革新的な製品・サービス開発の取組みに必要な設備・システム投資等を支援 | 従業員数5名以下 | 750万円(850万円) | 1/2 小規模・再生 2/3 新型コロナ回復加速化特例 2/3 |
従業員数6~20名 | 1,000万円(1,250万円) | ||
従業員数21名以上 | 1,250万円(2,250万円) |
※( )内は大幅賃上げに係る補助上限額引き上げの特例を適用した場合
【申請要件】
ものづくり補助金は、以下の基本要件と、申請枠毎に設けられている申請要件を満たす必要があります。
(基本要件)
以下の要件をすべて満たす3~5年の事業計画を策定していること。
事業者全体の付加価値額※1を年平均成長率(3 CAGR)※2%以上増加
給与支給総額※3を年平均成長率(5 CAGR)%以上増加
事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にする
(製品・サービス高付加価値化枠(通常類型)の申請要件)
3~5年の事業計画期間内に、新製品・サービスの売上高の合計額が、企業全体の売上高の10%以上となる事業計画を策定すること。
1-3.事業再構築補助金
【概要】
新市場進出、事業・業種転換、事業再編、国内回帰、地域サプライチェーン維持・強靱化又はこれらの取組を通じた規模の拡大等、思い切った事業再構築に意欲を有する、中小企業等の挑戦を支援する補助金です。
【スケジュール】
未定。(最終:令和6年7月26日締切 第12回)
【事業再構築補助金の補助上限額・補助率】
枠(類型)※抜粋 | 概要 | 補助上限(従業員数による) | 補助率 |
成長分野進出枠 (通常類型) | 新たに取り組む事業が成長分野に該当する事業者又は、既存事業の市場規模が縮小の傾向にある事業者が利用可。 | 最大6,000万円 (※7,000万円) ※短期間に大規模な賃上げを行う場合 | 1/2(※2/3) ※短期間に大規模な賃上げを行う場合 |
コロナ回復加速化枠 (通常類型) | コロナで抱えた債務の借換を行っている事業者や事業再生に取り組む事業者が利用可。 | 最大3,000万円 | 2/3 |
コロナ回復加速化枠 (最低賃金類型) | 最低賃金引上げの影響を大きく受けている事業者が利用可能。 2022年10 月から 2023 年9月までの間で、3か月以上最低賃金+50 円以内で雇用している従業員が全従業員数の 10%以上いることが条件 | 最大1,500万円 | 3/4(※2/3)
※コロナで抱えた債務の借換を行っていない場合 |
※売上減少要件はないものの、業種による制限、既往債務の借り換えを行っているなどの申請要件があります。
1-4.IT導入補助金
【概要】
生産性の向上に資するITツール(ソフトウェア、サービス等)を導入するための事業費等の経費の一部を補助する補助金です。
補助金の対象となるITツ―ルは、補助金事務局が指定するIT導入支援事業者が提供するものに限られます。
【スケジュール】
2024年10月15日締切。以降未定。
【IT導入補助金の補助上限額・補助率】
枠(類型)※抜粋 | 概要 | 補助上限 | 補助率 | |
通常枠 | 自社の課題にあったITツールを導入し、業務効率化・売上アップをサポート。 (供給・在庫・物流・総務・人事・給与・労務・顧客対応販売支援) | ・1プロセス以上 5万円以上150万円未満 ・4プロセス以上 150万円以上450万円以下 | 1/2 | |
インボイス枠 (インボイス対応類型) | インボイス制度に対応した会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフト、PC・ハードウェア等を導入し労働生産性の向上をサポート | インボイス制度に対応した会計・受発注・決済ソフト | 350万円 | ・補助額50万円以下は3/4または4/5 ・補助額50万円超は2/3 |
PC・ハードウェア等 | ・PC、タブレット 10万円以下 ・レジ、券売機等20万円以下 | 1/2 |
※創業1年目は利用不可。ECサイトHP構築は補助対象外です。
1-5.中小企業省力化投資補助金
【概要】
IoTやロボットなどの付加価値額向上や生産性向上に効果的な汎用製品を「製品カタログ」から選択・導入することで、中小企業等の付加価値や生産性の向上、さらには賃上げにつなげることを目的とした補助金です。
販売業者との共同での申請が必要となります。
【スケジュール】
随時受付(採択・交付決定は申請から概ね1~2ヶ月程度)
【中小企業省力化投資補助金の補助上限額・補助率】
補助対象 | 補助上限額 | 補助率 | |
カタログに登録された製品等 ・清掃ロボット ・配膳ロボット ・検品仕分けシステム ・無人配送車 ・自動精算機 ・発券機 など | 従業員数5名以下 | 200万円(300万円) | 1/2以下 |
従業員数6~20名 | 500万円(750万円) | ||
従業員数21名以上 | 1,000万円(1,500万円) |
※賃上げ要件を達成した場合、()内
2.東京都で創業する方へおすすめの補助金一覧
東京都で創業する方におすすめの補助金は次の2つです。
2-1.創業助成事業
2-2.「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業・商店街起業・承継支援事業」
それぞれ解説していきます。
2-1.創業助成事業
【概要】
都内で創業予定の個人又は創業から5年未満の中小企業者等に対し、賃借料、広告費、従業員人件費、市場調査・分析費等、創業初期に必要な経費の一部を助成するものです。
【スケジュール】
令和6年10月4日締切。以降未定。
【実施機関】
東京都、公益財団法人東京都中小企業振興公社
対象者 | 都内での創業を具体的に計画している個人又は創業後5年未満の中小企業者等のうち、一定の要件を満たす方 |
助成対象期間 | 交付決定日から6か月以上最長2年 |
助成対象経費 | 事業費:賃借料、広告費、器具備品購入費、産業財産権出願・導入費、 専門家指導費 |
助成限度額 | 上限400万円(下限100万円) |
助成率 | 3分の2以内 |
※予め、指定の創業支援事業を利用している必要あり。
(証明書等の発行が必要。要件を満たすには2ヶ月以上かかる)
2-2.「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業・商店街起業・承継支援事業」
【概要】
都内商店街で、新たに店舗を開業しようとする方を支援。
店舗の工事費等、経費の一部を助成することで、開業初期の費用負担軽減となる支援をします。
【スケジュール】
第3回 令和6年9月20日(金)~10月11日(金)
【実施機関】
東京都、公益財団法人東京都中小企業振興公社
若手・女性リーダー応援プログラム助成事業・商店街起業・承継支援事業には、以下の2つのコースがあります。
2-1-1.若手・女性リーダー応援プログラム助成事業
2-1-2.商店街起業・承継支援事業商店街起業・承継支援事業
それぞれ対象者や、補助金額が異なります。
2-2-1.若手・女性リーダー応援プログラム助成事業
【対象者】
創業予定者または個人事業主
・女性(年齢制限なし)
・男性(年度末時点で39歳以下)
【申請区分】
開業のみ
【条件】
申請者が店舗の事業に専ら従事できること
申請時点で都内に限らず実店舗を持っていないこと
経費区分 | 助成率 | 助成限度額 | |
事業所整備費 | 店舗新装・改装工事費 | 3/4 | 400万円 |
設備・備品購入費 | |||
宣伝・広告費(上限150万円) | |||
店舗賃料 | 3/4 | 1年目180万円 2年目144万円 3年目120万円 |
2-2-2.商店街起業・承継支援事業商店街起業・承継支援事業
【対象者】
年齢性別に制限なし
創業予定者・個人事業主・法人も可
【申請区分】
開業
多角化
事業承継
【条件】
申請者が店舗の事業に専ら従事できること
法人の場合は、事業担当者が店舗の事業に専ら従事できること
経費区分 | 助成率 | 助成限度額 | |
事業所整備費 | 店舗新装・改装工事費 | 2/3 | 250万円 |
設備・備品購入費 | |||
宣伝・広告費(上限100万円) | |||
店舗賃料 | 2/3 | 1年目180万円 2年目144万円 3年目120万円 |
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