起業のタイミングはいつがベスト!?起業の専門家が独自の視点で徹底解説【起業のタイミング判定チェックリスト付】

起業するタイミングを検討する人

「起業したいけどベストなタイミングはいつ?」
「何をどれだけ準備できたら安全に起業できる?」
とお考えの方も多いのではないでしょうか。

起業を考える上でタイミングは非常に重要です。
起業のタイミングを誤ると事業を軌道に乗せるまで時間がかかり最悪の場合、早期撤退を余儀なくされる恐れがあります。
今回は起業を検討中の方に向けて、具体的な「起業のタイミング」について解説します。

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1. 次の5つがクリアできた時が起業のタイミング!

具体的に起業がおすすめできるタイミングは、以下の5点をクリアした段階です。
起業準備中の方は、この記事で紹介する点をクリアできているか確認してください。

起業のタイミングチェックリスト【全てチェックできた時が起業の絶好のタイミング!】

起業する業界で3年以上の経験を積んだ
開業に必要な資金の準備ができた
必要な売上高を確保できる目途がついた
許認可や免許の取得の準備が整った
今が「旬」の商品・サービスが提供できる/今後も継続して需要が見込める商品・サービスの提供ができる

各項目について詳しく解説していきます。

☑ 起業する業界で3年以上の経験を積んだ

起業する業種で、最低でも3年以上の経験を積んでおきましょう。
ラーメン屋を開業するならラーメン屋での修行が、ネイルサロンを開くならネイルサロンでの就業経験が必要です。
たとえばラーメン屋で働いている人が、経験もないネイルサロンを開業しようとしてもうまくいくイメージが湧きませんよね。
それもそのはず、ラーメン屋にはラーメン屋の、ネイルサロンにはネイルサロンのノウハウがあるからです。
まずは起業する業種で経験を積み、その業種のノウハウを吸収しましょう。

専門家のアドバイス
●第三者から見た時に、事業が実現可能なのかを図る判断材料は第一に経験年数です。
3年以上の経験があると、事業の実現可能性が高いと判断されます。
創業融資の審査時にも、経験年数はチェックされており、同様に3年以上の経験があると良いとされています。
●必要な経験や時間は業種によって異なりますが、そのビジネスについて一通り経験し「売上を上げる仕組み」や「経費がどのくらいかかるのか」等を自分でイメージできるレベルが望まれます。
また業種によっては「クレーム対応」や「人材育成」、「キャンペーンの打ち方」等も含まれるでしょう。
たとえばラーメン屋なら「美味しいラーメンの作り方」だけでなく「客単価」や「回転率」、「1日の平均売上」、「店舗の維持費」「アルバイトの雇い方」等の経験が必要です。

しかし、実際に起業しないと気付かないリスクもあるため、どれだけ経験を積んでいても戸惑う事態は発生するということは覚悟しておきましょう。

☑ 開業に必要な資金の準備ができた

開業のために必要な資金をしっかりと準備しておきましょう。
資金がなければ開業もできませんし、事業が軌道に乗るまでに生活費が底をついてしまう可能性もあります。

開業のために必要な資金とは、「開業するために必要な設備などの費用+家賃や給与などのランニングコストの3カ月分」を見積もって準備しておくと安心です。

融資を受けて開業を予定している場合は、開業のために必要な資金の3分の1を自己資金で用意しておきましょう。
なぜならば、起業時に融資をしてもらえる金額の目安が自己資金の3倍といわれているためです。

例えば、飲食店で開業する場合の開業のために必要な設備とランニングコストの目安は次の通りです。

【飲食店開業のために必要な設備】

店舗の内外装工事費用約300万円
調理台・シンク・冷蔵庫・コンロ・オーブン約120万円
調理器具・食器・清掃用具・家具約40万円
冷暖房設備約25万円
看板約20万円
レジ・電話・パソコン約20万円
合計525万円

【飲食店におけるランニングコスト】

食材の仕入れ売上の約30%
家賃売上の約10%
水道光熱費売上の約8%
給与売上の約30%
広告宣伝費売上の約5%
消耗品費売上の約5%

一か月の売上250万円規模の場合 一か月のランニングコスト約220万円×3カ月分
220万円円×3カ月=660万円

開業のために必要な資金
525万円+660万円=1,185万円

融資を受ける場合に準備しておくべき自己資金
1,185万円×3分の1=395万円

この飲食店の事例では、1,185万円の資金を準備することが出来れば起業のタイミングとしてはバッチリです。
融資を受けることを前提としている場合は、395万円の自己資金が用意できた時点が起業のタイミングと言えます。
まずは、開業のために「何に」「いくらかかるのか」をざっくりと見積もり目標を決めて、コツコツと自己資金を準備するようにしましょう。

専門家のアドバイス
●開業資金が多額にかかる飲食店や美容室などの店舗型の事業は自己資金だけで起業することは難しいため、融資を前提として起業する方が多いです。
融資を受ける場合は、開業に必要な資金の3分の1を自己資金で用意しておきましょう。

●退職金や副業で稼いだお金を起業時の自己資金にすることもできますが、おすすめは「毎月コツコツと計画的に通帳に積み立てること」です。
経営のために必要な計画性も身に付きますし、融資を受ける際に経営者としての資質を高く評価してもらうことができます。
ただし、貯金箱などで貯めてきたタンス預金では、コツコツと貯めてきたという証拠を残すことができず、融資の審査において自己資金と認めてもらうことができませんので注意してください。
必ず「通帳に」「毎月」「コツコツと」貯めていくようにしましょう。

☑ 必要な売上高を確保できる目途がついた

「毎月いくらの売上があれば赤字にならないか」を算出し、ご自身のキャパシティや設備環境と現実離れしていないかを確認しましょう。

毎月の売上げや経費を算出し、利益がいくら残るのかを、電卓をたたいて収支計画を立てていきましょう
たとえば仕入れや家賃、給与などで毎月220万円の経費が掛かるのであれば、最低でも月220万円の売上がなければ赤字になってしまいます。

具体的な収支計画の立て方については、こちらの記事の「ステップ9.事業の見通し」以降を参考にしてみてください。

具体的な収支計画が立てられたら、ご自身のキャパシティや設備環境と現実離れをしていないかをチェックしましょう。
例えば、飲食店で客単価が3,000円とした場合、220万円の売上を上げるには一か月に733人のお客様に来店してもらわなければなりません。
営業日数を25日とした場合、1日当たり30人の来客が必要です。
この人数分の料理をさばけるのか?席数は十分か?などを検討する必要があります。

また、どのようにその売り上げを確保するのか戦略を立て、具体的な営業の方法や見込み顧客リストなどを作り、売上の目途が立つようになったら、起業のタイミングであると言えます。

専門家のアドバイス
起業後すぐは知名度も低いため、早期に売上を上げることは困難を極めます。
業種によっては、起業前から見込み顧客の確保のために営業リストの作成や人脈を通した営業活動を行っておくようにしましょう。

今は、副業から事業を始める方も多くいます。
ネット物販などは手間もかからず、比較的副業でスタートしやすい分野です。
本格的な起業のスタートの前に、副業で客足や売上の予測を立てるのも一つの方法です。

☑ 許認可や免許の取得の準備が整った

営業に必要な許認可等も必ず確認しておきましょう。
いざ、営業を開始しようとしても業種によっては許認可がないと事業が始めることができないといったケースがあります。
許認可を得ないで事業を行ってしまうと違法行為になってしまいます。
許認可は、「届出、登録、認可、許可、免許」の5種類あり、届出から順に取得が難しくなっていきます。
また許認可によって、手続きを行う場所や方法も異なります。
必要な許認可と併せて申請をする場所、方法も確認してください。
次に表に、許認可が必要な主な事業と、許認可の種類をまとめましたので、確認してみてください。

【許認可の種類と許認可が必要な事業の一覧】

届出登録認可許可免許
・美容業
・理容業
・マッサージ業
・有料駐車場 など
・電気工事業
・倉庫業
・解体工事業
・旅行代理店業 など
・保育園
・私立学校
・警備業
・自動車運転代行業 など
・飲食店業
・食品製造業
・介護事業
・建設業
・運送業
・中古車販売業 など
・不動産業
・酒の製造、販売、卸業

 

専門家のアドバイス
これから始める事業に、許認可等が必要かは判断が難しいことがありますので必ず行政書士などの専門家に相談するようにしましょう。

☑ 今が「旬」の商品・サービスが提供できる/今後も継続して需要が見込める商品・サービスの提供ができる

業種によってはトレンドが存在しますので、商品やサービス等の「旬」を見極めることも大切です。
たとえば介護業界で起業するなら、少子高齢化社会の日本では今後も継続した需要が見込めるため、起業のタイミングは今からでも遅くありません。
一方でブームが去った「タピオカ」や「台湾カステラ」等は需要が縮小傾向にあるため、今は起業時期として適切ではないといえます。
商品・サービスの「旬」合致したタイミングで起業できれば、他社より早くシェアを獲得できますし成長スピードも伸びるでしょう。
しかし「旬」が過ぎ去った、または時期が早すぎるタイミングでは、起業後も相当な努力を覚悟しなければならない可能性もあります。
今が旬の事業かどうかを十分に考慮して、起業のタイミングを見計ってください。

専門家のアドバイス
ビジネスの旬を見極めるためには、常に最新の情報を得て、将来の出来事を予測する思考が必要です。
専門家のおすすめの情報収集方法は次の3つです。

①日経新聞を毎日読む

日経新聞は毎日読むようにしましょう。
自分の興味のある個所だけでなく全体を読むことを心がけてください。
全て読むのが大変という方は、見出しとリード文だけでも読むようにしましょう。

②海外の情報もWEBサイトを通じでチェック

海外の情報も欠かさずチェックするようにしましょう。
おすすめのWEBサイトは次の3つです。

(1)Forbes Japan
http://forbesjapan.com
海外の起業家情報をチェックできます。海外発のビジネスのアイデアやヒントをチェックできます。

(2)Small Business Trends
http://smallbiztrends.com/
海外のスモールビジネスのトレンドを見ることができ、成功ヒントを得ることができます。
海外のサイトですが、Google翻訳を使えば全く問題なくチェックすることができます。

(3)Techmeme
http://www.techmeme.com/
海外のまとめサイトでトレンド情報が記載されています。
海外のサイトですが、Google翻訳を使えば全く問題なくチェックすることができます。

③有料のメルマガを登録し、強制的に読むようにする

メルマガに登録して強制的に読む習慣をつけましょう。
専門家がおすすめする有料のメルマガは次の4つです。

【専門家おすすめの有料メルマガ4選】

「ビジネス知識源プレミアム有料版」
吉田繁治(よしだしげはる)
経営コンサルタント 読者投票で『まぐまぐ大賞2019 時事解説 1位』を獲得
月額費用:630円 
配信:毎週水曜日
【内容】
最新の経営や戦略を基礎から高度な内容で思考力が深まり発想力が身に付くメールマガジンです。
「夏野剛チャンネル」
夏野剛(なつのたけし)

実業家 株式会社KADOKAWA取締役執行役員 株式会社ドワンゴ代表取締役社長
i-modeを生み出しNTTドコモに一兆円を超える利益もたらすだけでなく、絶対に無理と言われた『ニコニコ動画』を黒字化させた。

月額費用:550円
配信:毎週金曜日 
【内容】
時事ネタとビジネスモデル分析などが特徴のメールマガジンです。
「堀江貴文のブログでは言えない話」
堀江貴文(ほりえたかふみ)
実業家、著作家、投資家
月額費用:880円 
配信:毎週月曜日
【内容】
経済情報から芸能界の裏話とっておきの情報と斬新なアイデアがあるメールマガジンです。
「高城未来研究所」
高城剛(たかしろつよし)
ライター、映像作家、広告プロデューサー、DJ、カメラマン
月額費用:月額880円
配信:毎週金曜日
【内容】
世界情勢の裏側、エネルギー、水と食物、テクノロジーとメディアなどの未来の動向を読み解くメールマガジンです。以上の5つのチェックポイントがクリアでき時が起業の絶好のタイミングといえます。

以上の5つのチェックポイントがクリアできた時が起業の絶好のタイミングといえます。
次に、いざ起業をするときに気を付けたい、ちょっとした注意ポイントについて紹介していきます。

起業を目の前にして踏み出そうとしている人


2. これだけは注意!起業のタイミングで注意すべきポイント3選

上記で起業できるタイミングだと判断できたとしても、すぐに起業するのはストップ!
下記の点に注意して、計画的に起業しましょう。

注意ポイントその1.自身の業界・業種の繁忙期を避ける

起業をする業界の繁忙期に起業するのは控えましょう。
「繁忙期ならお客さんが集まりやすいのでは」と考えがちですが、実際は開業手続きで手一杯になり販売に注力できません。
起業直後には様々な問題も浮上するでしょうから、その対応に追われることにもなるでしょう。
そのため繁忙期に起業すると、収益が上がるどころかお客様満足度を下げてしまう可能性も否めないのです。
ですから繁忙期ではなく、閑散期もしくは繁忙期前にオープンできるのがベストです。

注意ポイントその2.退職の意向は早めに伝える

起業するタイミングが決まったら、勤めている会社には、退職する旨を早めに伝えましょう。
あなたが退職すれば、会社は人材補充のために求人募集を出したり面接を行ったりしなければなりません。
業務の引継ぎもあるでしょうから、少なくとも退職の2ヶ月前には申し出ておきましょう。
なお退職理由について「起業するため」と正直に伝える必要はありません。
起業することを知られたくないのなら「一身上の都合」で押し通すこともできます。

業界によっては、就業規則などで一定期間は競合する業務での独立が禁止されている場合もあります。
損害賠償を請求されるケースもあるため、あらかじめ就業規則を確認しておきましょう。

注意ポイントその3.起業前後に必要なものの準備をしておく

開業場所の確保はもちろん、実際の営業活動に必要な名刺や会社のHP、挨拶状やチラシの作成など忘れずに行っておくようにしましょう。
その他、法人を設立する場合には会社設立の専門家の力が必要です。
また毎年の税金の申告や、経理処理のために、相性の良い税理士の先生を見つける必要もあります。
いざ、起業をした時には、本業に専念できるよう、あらかじめ最低限必要なものはそろえておくようにしましょう。

起業前後に必要なものリスト
1開業場所(事務所や店舗の確保)
2.会社のロゴ
3.名刺
4.会社の印鑑
5.ホームページ
6.挨拶状
7.チラシ
8.会社設立の専門家(司法書士・行政書士)
9.会計ソフト
10.顧問税理士 など
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3.まとめ

いかがでしたでしょうか?

起業の絶好のタイミングは、あなた自身が今回紹介した次の5つのポイントをクリアした時と言えます。

起業のタイミングチェックリスト【全てチェックできた時が起業の絶好のタイミング!】

起業する業界で3年以上の経験を積んだ
開業に必要な資金の準備ができた
必要な売上高を確保できる目途がついた
許認可や免許の取得の準備が整った
今が「旬」の商品・サービスが提供できる/今後も継続して需要が見込める商品・サービスの提供ができる

この5つについて「もう十分」と思えたなら本格的な起業準備に取り掛かりましょう。
逆に1つでも不安な点があるのなら、まだ起業するタイミングではないのかもしれません。
起業してすぐに撤退とならないためにも、上記のポイントをチェックし事業がスムーズに軌道に乗るタイミングを検討してください。

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