クラウドファンディングで起業は可能?起業の専門家が賢い活用方法を伝授!

クラウドファンディングで起業は可能?起業の専門家が賢い活用方法を伝授!

起業の専門家からのアドバイス近年話題となる「クラウドファンディング」という資金調達の活用方法があります。
インターネットを通じて不特定多数の人に資金の提供を呼びかけ、その事業趣旨に賛同した人から資金を集める比較的新しい資金調達の方法です。

従来は、資金調達と言えば銀行から融資を受けることが一般的でしたが、クラウドファンディングの場合、一般の方が事業を応援できたり、リターンを受け取ることができるということから注目を集めています。

銀行からの融資はハードルが高いと考える方も多く、クラウドファンディングを利用して起業をする方が増えています。
では、クラウドファンディングだけで起業することは可能なのでしょうか?
結論、クラウドファンディングだけに頼った起業は危険と言えます。

そこで今回は、なぜクラウドファンディングだけに頼った起業が危険なのか、事前に確認しておくべきポイントや、賢いクラウドファンディングの活用方法について解説します。

創業融資サポート

1.クラウドファンディングで起業は可能か?活用前に確認しておくべき5つのポイント

クラウドファンディングだけで起業は可能なのか、その可能性を探るためには次の5つのポイントを事前に確認しておく必要があります。
次の5つのポイントを確認した上で、ご自身の事業内容と照らし合わせるようにしましょう。

1-1.いくら資金調達できるのか
1-2.どのくらいの期間で資金を調達できるのか
1-3.手間は?
1-4.コストは?
1-5.成功率は?

5つのポイントを加味した上、クラウドファンディングがご自身の状況や事業計画にマッチするのか有効的なのかを検討する必要があります。

1-1.いくら資金調達できるのか

クラウドファンディングで資金調達できる金額は、プロジェクト内容や利用するクラウドファンディングプラットフォームによって大きく異なります。

数千万円獲得できているプロジェクトもあれば、1円も集まらず失敗となってしまうケースもあります。
また、どのクラウドファンディングプラットフォームも平均資金調達額等は公開しておらず、明確な数字はありません。

一つの傾向としては、平均150万円前後と言われています。

多くの方が賛同するような魅力的なプロジェクトであるならば、多くの資金を集めることが出来るでしょう。
一方で、0円となるリスクもあるということを理解しておく必要があります。

1-2.どのくらいの期間で資金を調達できるのか

クラウドファンディングは、準備期間も含めると3~4か月かかります。
実際に、資金を募る期間は平均40日程ですが、プロジェクトの魅力を伝えるためのページ作りなど、事前の準備に時間を要します。

数日の間に、資金を調達したいと考えている方にはクラウドファンディングはおすすめできません。
クラウドファンディングは次のような流れで進めていきます。

~クラウドファンディングの流れ~

(1)プロジェクトの計画・目標設定
(2)プラットフォームを選ぶ
(3)プロジェクトの登録・投稿
(4)プラットフォームによる審査
(5)募集開始
(6)募集終了(資金調達完了)
(7)事業実施
(8)活動報告
(9)支援者へのリターン・お礼

それぞれ詳しく解説します。

(1)プロジェクトの計画・目標設定

事業計画や、目標金額などを決めていきます。

(2)プラットフォームを選ぶ

プロジェクトを掲載するプラットフォームを選択します。
プラトニックフォームにより、得意不得意な分野もあります。
プロジェクトの内容とマッチするか見極めが必要です。

(3)プロジェクトの登録・投稿

プラットフォームに、プロジェクトの掲載を申し込みます。

(4)プラットフォームによる審査

プラットフォーム独自の掲載基準が定められています。

(5)募集開始

WEB上でプロジェクトを公開し、資金調達を開始します。
この間に、SNSなどを駆使して宣伝します。

(6)募集終了(資金調達完了)

募集期間の終了と共に、資金調達は完了となります。
募集方式により、資金調達ができるか否か変わってきます。

【All or Nothing型】
目標金額を達成した場合にのみ、集まった資金を受け取ることができます。

【All in型】
目標の達成に関わらず、その時点で集まった資金を受け取ることが出来ます。

(7)事業実施

集まった資金で、計画したプロジェクトを実施します。

(8)活動報告

プロジェクトの実施期間中の活動報告、プロジェクトの終了報告を支援者に行います。

(9)支援者へのリターン・お礼

支援者に向けてリターンやお礼をします。
支援者に向けたリターンまで考慮すると、長期間に及んでこのプロジェクトを管理しなければなりません。

1-3.手間は?

クラウドファンディングを実施し、成功させるためには、それなりの労力をかける必要があります。
具体的には、下記のような作業が必要です。

・プロジェクトの企画・立案
・資金調達目標の設定
・プロジェクトページの作成(ビデオ制作、商品の写真撮影や説明文の作成など)
・マーケティング活動(SNSやブログなどを活用した情報発信・リターンのアピールなど)
・支援者とのコミュニケーション・管理(リターンの発送・質問対応など)

これらを、ご自身でやっていくのは多くの時間と労力がかかるため、クラウドファンディング専門のプロモーション会社や、クラウドファンディング支援サービスを利用するケースが多いです。ただし、費用が発生します。

1-4.コストは?

クラウドファンディングを活用した場合、次のようなコストが発生します。

(1)プラットフォーム掲載手数料
(2)クラウドファンディング支援サービス利用料

それぞれ解説します。

(1)プラットフォームへの掲載手数料

各プラットフォームへの掲載手数料が発生します。
多くの場合、集まった支援金総額の10~20%が掲載手数料として差し引かれ、支援金が入金される仕組みになっています。

例えば、100万円支援金が集まった場合、20%の20万円が引かれた、80万円が実際に調達できる資金です。

(2)クラウドファンディング支援サービス利用料

クラウドファンディング専門のプロモーション会社や、クラウドファンディング支援サービスを利用する場合、費用が発生します。
支援会社により様々ですが、初期費用30万円~、別途成功報酬としているケースが多くなります。

1-5.成功率は?

クラウドファンディングの成功率は、40%前後と言われています。
ただしプラットフォームやプロジェクトの内容により成功率は大きく異なるため具体的な数値の算出は難しくなります。

成功率が高いプロジェクトは、事前に詳細なプランニングとマーケティングを行い、支援者とのコミュニケーションを積極的に取っている傾向があります。
成功率を上げるためには、プロジェクトの魅力的なプレゼンテーションやリターンの提供、支援者への感謝の表明などが必要です。

これらを実現するためには、専門的な知識と経験を持ったプロによる支援が効果的です。
成功率が一気に高まると言っても過言ではありません。
プロに依頼するとプロジェクトの企画・立案から実行、運営まで幅広い範囲でサポートしてくれます。
特に、リターンの企画やデザイン、マーケティング戦略、報告書の作成や運営のサポートなど、自分では不慣れな分野においても高い専門性を持っているため、クラウドファンディングの成功に向けた最適なサポートを受けることができます。

起業の専門家からのアドバイス

これらの5つのポイントを加味すると、起業の専門家の目線では、クラウドファンディングのみで起業するのは非常に危険であると考えます。

理由としては、事業内容との相性があるということ、手間やコストが大きいということです。
一般消費者向けに誰もが「欲しい!」と感じるような画期的なサービスや商品を開発し、売り出していくことが出来るのであれば、クラウドファンディングは非常に相性が良いです。
しかし、既に存在するビジネスモデルでは、どんなにコストをかけてマーケティングを実施しても資金が集まりにくくなってしまいます。
また、事前準備や活動報告などの手間、手数料も大きくかかってきます。
クラウドファンディング支援業者に数十万支払い、手間や時間、費用をかけたにも変わらず1円も調達できないなんてこともあり得ます。

そのため、クラウドファンディングに頼りきった起業はおすすめしません。

 

 


2.起業の専門家が伝授!賢いクラウドファンディングの活用方法

クラウドファンディングはテストマーケティングの場として利用しましょう。

起業の専門家としては、クラウドファンディングだけでの起業はおすすめしていません。
ですが、クラウドファンディングを全く否定しているわけではありません。
クラウドファンディングは、賢く利用することで、今後の事業に有効活用することができます。

テストマーケティングとは、商品やサービスを正式にリリースする前に、試験的に商品やサービスのアイデアを市場に出し、市場の反応や需要を確認する手法のことです。

テストマーケティングを行うことで、リスクを最小限に抑えつつ、商品やサービスの市場投入前に修正や改善を加えることができます。
さらに、クラウドファンディングで出資を受けた場合は、出資者からのフィードバックや意見も得られるため、商品やサービスの需要を確認することもできます。
また、クラウドファンディングのプラットフォームを利用すると、広範なユーザーに商品やサービスを知ってもらうことができるため、マーケティング効果も期待できます。

クラウドファンディングは、テストマーケティングとして活用し、起業のために必要な資金は、自己資金や銀行の融資を活用して調達することをおすすめします。

銀行の融資の際に、テストマーケティングの結果が良いものであれば有効活用することができます。


3.起業時に活用できるおすすめの資金調達方法3選

クラウドファンディングの他、起業に活用できるおすすめの資金調達方法は次の3つです。

(1)日本政策金融公庫の創業融資
(2)保証協会付き銀行融資
(3)補助金

それぞれ詳しく解説します。

(1)日本政策金融公庫の創業融資

起業時の資金調達方法としてまず活用したいのが、日本政策金融公庫の創業融資です。
日本政策金融公庫は、これから起業する方、起業して間もない方にも積極的に融資をしたいという姿勢で取り組んでくれます。
金融機関からの融資についてハードルが高いと感じている方も、親身になって相談に乗ってくれますので利用しやすいのが特徴です。
また、無担保・無保証人で融資を受けることができるのも大きなメリットです。

日本政策金融公庫の創業融資の主な特徴は下記の通りです。

【日本政策金融公庫 創業融資の特徴】

対象者新たに事業を始める又は、事業開始後税務申告を2期終えていない個人事業や法人
自己資金要件創業資金総額の10分の1以上の自己資金
※2024年度より、自己資金要件は撤廃ただし一定の自己資金は必要(審査結果に影響)
資金の使い道事業を始めるため、または事業開始後に必要となる設備資金と運転資金
融資限度額7,200万円(うち運転資金4,800万円)
※2024年度より増額
返済期間設備資金20年以内、運転資金10年以内
※適用される融資制度による
利率(年)2.4%~2.8%程度
担保・保証人原則不要
実行までの期間1カ月程度

日本政策金融公庫の創業融資について詳しくはこちらの記事を参照してください。

(2)保証協会付き銀行融資

起業時の資金調達方法として、2番目におすすめするのは、保証協会付きの銀行融資です。
起業し、事業を継続していく上で銀行との取引は必ず必要になります。
銀行融資はハードルが高いと考える方もいますが、相談する銀行を信用金庫にすることで比較的親身になって対応してもらうことができますので安心です。

保証協会付き銀行融資の主な特徴は下記の通りです。
制度によって異なる為、一例を記載しております。

【保証協会付き銀行融資の特徴】

対象者創業者又は創業後5年未満の中小企業の方
自己資金要件要件はなし。
ただし一定の自己資金は必要(審査結果に影響)
資金の使い道運転資金と設備資金
融資限度額3,500万(運転資金は2,500万円)
返済期間運転資金5年以内、設備資金は10年以内
利率(年)各金融機関の金利 1.5%程度+保証料率1.5%程度
担保・保証人法人代表者が保証人
実行までの期間1カ月半~2カ月

(3)補助金

3つ目におすすめするのは、補助金です。
補助金とは、国や自治体が経済の活性化のために、企業や個人事業主の事業のスタートや拡大をお金を交付することで支援してくれる取組です。

補助金は、条件や審査をクリアすることで資金調達をすることができます。
融資とは違い原則、返済の義務はありません。

補助金の種類によっては100万円単位で受給できるものもありますので有効活用しましょう。
ただし、補助金の受給は後払いの為、先に支払いが必要になってきます。

起業時にも活用できる補助金の一例を紹介します。

【小規模事業者持続化補助金】(R6年 第15回公募)

小規模事業者持続化補助金とは、持続的な経営に向けた経営計画に基づく、地道な販路開拓や販路開拓に合わせて行う業務の効率化の取組を補助してくれる制度です。

公募期間年に複数回あり
対象者小規模事業者であること
(業種ごとの従業員数で判断)
対象となる経費機械装置設費・広報費・ウェブサイト関連費・展示会出展費・旅費・開発費・資料購入費・雑役務費・借料・設備処分費・委託、外注費
補助率補助対象と認められた経費の3分の2
(賃金引上げ枠で赤字事業者の場合3/4)
補助上限50万円~250万円
(申請する枠による)

小規模事業者持続化補助金について詳しくはこちらの記事を参照してください。

 

創業融資サポート

3.まとめ

いかがでしたでしょうか?
クラウドファンディングのみに頼った起業は危険です。

一方でクラウドファンディングは、テストマーケティング手段としてはとても有効です。
クラウドファンディングだけでなく、融資や補助金など様々な手段を駆使して資金調達を行い起業を成功させましょう。

また、どの資金調達手段を活用するにもコツが必要です。
専門家の手を借りることで成功確率は大幅にアップします。

資金調達は絶対に失敗できません。
必要に応じて賢く専門家を利用しましょう!

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